八重垣神社

境内案内図

八重垣神社の境内案内

板絵著色神像(本殿板壁画)

板絵著色神像(本殿板壁画)

かつては神官のみが拝謁できた本殿内の壁画は、寛平五年(八百九十三年)、平安時代の宮廷画家・巨勢金岡の筆と伝えられ、板絵三面に素盞嗚尊、稲田姫命、天照大神、市杵嶋姫命、脚摩乳命、手摩乳命の六神像が描かれています。古色蒼然、雄渾な筆力は、神社建築史上類例のない貴重な壁画と推賞され、国の重要文化財の指定(昭和三十四年)を受けました。現在は宝物収蔵庫で保存・公開しています。
拝観料
 中学生以上 二百円
 小学生 百円
 幼児無料
 神札授与所でお納めください。

連理玉椿(夫婦椿)

夫婦椿(子宝椿)二葉

 稲田姫命がその昔御立てになった二本の椿が芽吹き出し、地上で一体となったことから、夫婦の契りの象徴として神聖視されるようになりました。境内には、現在、三本の夫婦椿があります。年により、二葉の葉も現れることがあります。

狛犬

狛犬(年代不詳の傑作)

 製作年代は不明ですが、この地方の「出雲構え型」とも異なる容姿で、来待石を使った狛犬です。

歌碑

八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣つくるその八重垣を

八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣つくるその八重垣を

 素盞嗚尊が八岐大蛇を退治してスガの地にて詠まれた日本最初の和歌といわれ当社名の由来ともなる和歌です
 平成十七年三月遷宮記念として建立いたしました。

木枯や神のみゆきの山の跡

木枯や神のみゆきの山の跡

 松平雪川公献碑と伝えられています。
 雪川(松平衍親)とは、松江藩七代藩主、松平治郷(不昧)の弟です。
 献碑裏面の記載が判別しにくく建立経緯年代不明です。

和歌の跡とふや出雲八重の霞

和歌の跡とふや出雲の八重霞

 松尾芭蕉の句碑
 芭蕉は当地は訪れていませんが、この地を遠くから思い詠まれた句と伝わっています。
 昭和十一年建立経緯不明です。

笹鳴や縁占ひの神の池

笹鳴や縁占ひの神の池

 前田圭史の句碑
 前田圭史とは松江の俳人であり、昭和三十二年には俳誌「城」の編集発行人等を務めていました。

そうこうの妻に悔なき初鏡

そうこうの妻に悔なき初鏡

 前田圭史の妻の句碑
 裏面に昭和四十九年金婚記念とあり、その時に建立したと思われますが前田夫妻の句碑がこの地に立つ所以の経緯不明です。